第Ⅰ期の利用課題の募集は終了しました。
九州シンクロトロン光研究センターは、2023年度第Ⅰ期の県有ビームライン利用課題を募集します。
以下の「1.利用区分」をご覧ください。
〇利用区分の改定
創立以来、当センターは産業振興や産業界への貢献を目的の第一としながらも、シンクロトロン光の普及・啓蒙を主眼として、国立シンクロトロン施設の利用制度に倣って、運営を進めてまいりました。その結果、シンクロトロン光が日本社会の多くで認知・普及し、産業振興の目的での利用も増えてまいりました。
今回、当センターは県立施設として、佐賀県の産業に貢献し、産業利用での研究発現を目指していくため、制度(区分)及び料金を定めました。
〇利用料金の改訂
県有ビームラインの利用料金の基準となる「一般利用」料金単価は、利用制度創設時から原価を据え置いていましたが、今般対象経費の再計算を行い、料金を改訂することにしました。
上記利用区分変更に伴い、申込書の内容も利用区分の趣旨に沿った形で新たに定めました。また、名称も「課題申請書」に改めました。(「包括利用」は、現行とおり「利用申込書」)
※以下、本募集案内における「課題申請書」について、包括利用区分においては「利用申込書」とします。
【目次】
1.利用区分 | 6.利用申込 | 11.利用報告 |
2.県有ビームラインと実験手段 | 7.持込試料の化学物質リスクアセスメント | 12.研究成果公開 |
3.利用の流れおよび、手続きの詳細 | 8.課題採択の基準 | 13.研究成果公開の期限延期について |
4.利用課題の募集期間 | 9.利用料金 | 14.その他の成果発表の報告 |
5.利用期間及び運転スケジュール | 10.利用届出 | 15.公開特許の報告 |
16.放射線業務従事者登録 |
利用区分は利用情報1)の公開2)/非公開で大別し、利用料金も異なります。
表1に本募集の利用区分と利用要件(利用対象、利用料金、利用情報公開等)についてまとめて示します(○:必要、×:不要)。
利用区分 | 利用対象 | 利用料金 (税込み) |
利用情報公開 | ||
---|---|---|---|---|---|
利用報告書 | 研究成果※ | ||||
県内 | 一般利用 | 産・学・官 | 122,100円/日 | × | × |
産業利用 | 産・学・官 | 12,100円/日 | 〇 | 〇 | |
包括利用 | 県内企業 | 48,400円/半日 | × | × | |
県外 | 一般利用 | 産・学・官 | 244,200円/日 | × | × |
重点分野利用※ | 産・学・官 | 24,200円/日 | 〇 | 〇 | |
トライアル利用 | 産・学・官 | 無料(初回1日) | 〇 | × |
【制度の運用指針】
九州・沖縄の県立試験研究機関の利用は、県で取り組んでいる研究機関相互の利用連携の一環で、県内利用(産業利用)扱いとして運用する。
県内利用者(大学、公設試、事業者)と県外の機関等(大学、公設試、事業者)が連携して利用する場合は、県内利用扱いとして、県内利用区分を適用する。
県外の利用は、一般利用を基本とするが、佐賀県が重点的に推進する産業分野(半導体、エネルギー)への波及効果を促すため、「重点分野利用」を設定する。
【表1の補足】
※最小の申込単位は原則として1日(包括利用のみ半日)です。
※「研究成果」は査読付き論文誌への掲載を原則とします。
※「重点分野利用」については、佐賀県が推進する以下の重点分野に資する利用であることとします。
<2023年度>
・半導体関連分野
・エネルギー関連分野
以下に、各利用区分の要点を示します。
利用情報は非公開とすることが可能です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
※県内適用に対する詳細な概要は利用企画課( riyousaga-ls.jp )までお問い合わせください。
趣旨:佐賀県内の地域振興や産業振興に対する貢献が大いに見込まれる課題に対する利用支援を行います。
利用情報は公開が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
※エネルギー、半導体、農林水産、食品、医療・ヘルスケア、各製造業、考古学研究等での新規の課題も受付けます。
利用情報は非公開とすることが可能です。佐賀県内企業様のご利用に限ります。
※県内適用に対する詳細な概要は利用企画課( riyousaga-ls.jp )までお問い合わせください。
利用情報は非公開とすることが可能です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
趣旨:佐賀県が指定する重点分野に対する貢献が見込まれる課題に対する利用支援を行います。
利用情報は公開が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
※2023年度Ⅰ期ではエネルギー関連分野、半導体関連分野に対する課題を受け付けます。
利用情報は公開が必要ですが、初回一日限り無料 でご利用いただけます。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
※詳細(利用の可否)は利用企画課( riyousaga-ls.jp )までお問い合わせください。
課題申請書の「実験の方法」欄に必ずご記入ください。
(ビームライン番号を選択すると、各ビームラインの概要ページへ遷移します)
BL07:
|
X線イメージング(位相・吸収・マイクロCT)、X線回折(多軸回折計)、タンパク質X線回折、高エネルギーXAFS、蛍光X線分析、照射(加工、放射線効果) |
BL09:
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単色・白色X線トポグラフィ、照射(加工、放射線効果) |
BL10:
|
軟X線XAFS3)、角度分解X線光電子分光 |
BL11:
|
XAFS4)、X線小角散乱 |
BL12:
|
軟X線XAFS、X線光電子分光 |
BL15:
|
X線回折(粉末、薄膜)、X線反射率測定、単色X線トポグラフィ、XAFS |
BL18:
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EUV光反射、反射率計測 |
※試料雰囲気制御が必要な実験(加熱やガス使用等)は必ず事前にご相談ください。(原則、共同研究にて実施します)
初めてのご利用、あるいは新規課題でのご利用等につきましては利用相談をお勧めします。
利用相談票に記入し、「利用相談窓口( riyousaga-ls.jp )」までメール添付ファイルでお送りください。
以下、利用の流れを図1に、利用手続きの詳細を図2に示します。
<図1 利用の流れ>
<図2 利用手続き詳細>
2023年1月19日~2023年5月15日
※(重要)募集締切日は、ご利用希望月により異なりますのでご留意ください(「表5.2023年度第Ⅰ期の募集期間等」参照)
この募集による利用期間は以下のとおりです。
第Ⅰ期:2023年4月4日から2023年7月28日まで
また、利用可能日(曜日)及び、運転スケジュールは原則以下の通りです。
曜日 | 運転状況 | 利用可否 |
---|---|---|
月 | マシンスタディ(調整日) | 不可 |
火~金 | 利用日 | 可 |
土・日・祝日 | 休所日 | 不可 |
曜日 | 入射回数 | スケジュール | 利用可能時間 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
火 | 2回5) | ~10:00 | 10:00~ 15:00 |
15:00~ 16:30 |
16:30~ 21:00 |
①5.0時間 ②4.5時間 計9.5時間 |
入射・蓄積 | ①利用可能時間帯 | 再入射・蓄積 | ②利用可能時間帯 | |||
水~金 | 1回6) | ~10:00 | 10:00~21:00 | 連続11時間 | ||
入射・蓄積 | 利用可能時間帯 |
15:00~16:30の間に再入射・蓄積(電流値300mA)を行い、その間利用は中断します。短時間・高強度の測定・照射等が繰り返し必要な場合に効果が期待されます。
入射・蓄積(電流値300mA)後、10:00~21:00まで連続利用が可能です。
※電子蓄積リングへの入射・蓄積(電流値300mA)後、放射光強度(電流値)は約6時間で半減します。
※利用時間帯は10:00~21:00となりますが、ご希望により持込み装置等を夜間に連続稼働させることが可能です。
なお、連続稼働には事前の申請が必要です。
詳細は利用企画課( riyousaga-ls.jp )までお問い合わせください。
利用申込に際して、実験責任者は、表4に示す利用区分毎の募集要領をご確認の上、課題申請書を当研究センターへ提出してください。
利用区分 |
募集要領 |
課題申請書様式 |
|
---|---|---|---|
県内 |
一般利用 |
「4.利用課題の募集期間」に定める募集期間において締め切り、要件審査7)のみを行い、利用の可否等を決定、通知します(表5参照)。ただし、募集枠に空きがある場合は、締切日を過ぎても、随時受付け致します。空き状況については、利用企画課までメール( riyousaga-ls.jp )にてお問合せください。 また、お申込みの際に、課題申請書の申請欄で県内企業であることを明示してください。 |
|
産業利用 |
「4.利用課題の募集期間」に定める募集期間において締め切り、要件審査7)と課題評価8)を行い、利用の可否等を決定、通知します(表5参照)。 |
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包括利用 |
常時募集をおこなっております。 詳細については「包括利用」のページ(https://www.saga-ls.jp/main.php/2199.html)をご確認ください。 |
||
県外 |
一般利用 |
「4.利用課題の募集期間」に定める募集期間において締め切り、要件審査7)のみを行い、利用の可否等を決定、通知します(「表5.2023年度第Ⅰ期の募集期間等」参照)。ただし、募集枠に空きがある場合は、締切日を過ぎても、随時受付け致します。空き状況については、当研究センターにお問合せください。 |
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重点分野利用 |
「4.利用課題の募集期間」に定める募集期間において締め切り、要件審査7)と課題評価8)を行い、利用の可否等を決定、通知します(「表5.2023年度第Ⅰ期の募集期間等」参照)。 |
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トライアル利用 |
募集期間において、ご利用希望月の前々月15日(休日の場合その翌日)に締め切り、要件審査7)と課題評価8)を行い、利用の可否等を決定、通知します(「表5.2023年度第Ⅰ期の募集期間等」参照)。なお、1日の利用が上限となります。 |
利用希望月 | 募集期間 | 利用通知時期(予定) |
---|---|---|
4月 | 1月19日~2月15日(締切日) | 3月中旬 |
5月 | 1月19日~3月15日(締切日) | 4月中旬 |
6月 | 1月19日~4月17日(締切日) | 5月中旬 |
7月 | 1月19日~5月15日(締切日) | 6月中旬 |
利用申込みは、原則、利用希望月毎に提出し、月をまたがらないようにしてください。ただし、利用期間が同一週内で月をまたがって連続するときは、提出可能です。その場合、初回利用希望月の決定の際、翌月分も同時に決定します。 ※「包括利用」を除く(「包括利用」については随時募集を行っております)。 |
当研究センターのご利用に際し、持込む全ての化学物質についてリスクアセスメントを実施していただきます(当研究センターにすでに準備されている化学物質(標準物質)を含みます)。リスクアセスメントは申請課題の採否に直接影響を及ぼすものではありませんが、安全衛生の観点から必ず、実施をお願いします。
ただし、持込試料が密封(例えばキャピラリー、ポリ袋に密封等)されており、当研究センターでは開封することなく実験を実施し、そのまま持ち帰る場合は、作業者等への影響がないと考えてリスクアセスメントの対象外とします。
詳しい実施方法は当ホームページ内「化学物質のリスクアセスメント」のページををご参照ください。
「化学物質のリスクアセスメントについて」→https://www.saga-ls.jp/main/915.html
ご提出して頂いた課題申請書は、書式、必須事項の記載等を確認の上、受理いたします。
受理後、次の基準に基づき要件審査を行い、利用の可否を決定します。
要件審査
また、利用情報の公開が必要な利用区分(「表1.利用区分毎の利用要件」参照)の課題申請書は、要件審査に加えて次のいずれかの基準に該当することを条件として当研究センターの課題評価(「図1.利用の流れ」参照)を行い、利用の可否を決定し、申込者へ通知します。
課題評価(次のいずれかの基準に該当することが条件)
※募集する利用時間数を超えて申込があった場合、一般利用は先着の申込を優先し、その他の利用課題は、課題評価結果に基づき採択します。
利用区分毎の利用料金として「表1.利用区分毎の利用要件」に示す額をご負担いただくことになります。利用終了後、実験責任者宛てに請求書を送付いたします。
※見積書、納品書は発行しておりません。見積書については、公開している利用料金表をご参照ください。
※利用届出書では、無害でない持込試料の追加はできません。
※利用届出書での実験責任者の変更はできません。また、利用届出書提出後についても実験責任者の変更はできませんのでご留意ください(実験責任者が来所できなくなった場合は、事前にご相談ください。「実験代理責任者代理申請書および誓約書」のご提出が必要となります)。
◆「利用届出書」、「誓約書」および「実験代理責任者代理申請書および誓約書」は、当センターHP「様式ダウンロード」のページよりダウンロードしてください。
「様式ダウンロード」ページ → https://www.saga-ls.jp/main/16.html
なお、宿泊のお申込み、変更は宿泊予定日の7日前までにご連絡ください。それ以降は施設管理の都合上、お断りさせていただく場合がございます。
利用情報の公開が必要な利用区分(「表1.利用区分毎の利用要件」参照)の課題について、
●「利用報告書」および「利用報告書公開延期申請書」は、当センターHP「様式ダウンロード」のページよりダウンロードしてください。
「様式ダウンロード」ページ → https://www.saga-ls.jp/main/16.html
産業利用、重点分野利用(但し、トライアル利用は除く。「表1.利用区分毎の利用要件」参照。)は、その研究成果に関して科学技術上の有益性を確実に公にするために、利用報告書の提出に加えて利用年度終了後2年以内に下記(1)、(2)のいずれかを研究センターに報告または提出していただきます。なお、利用終了後1年経過して報告または提出が無い場合は研究センターから実験責任者にご連絡します。
※研究成果は「(1)査読付き論文誌」への掲載を原則とします。
(1)論文(査読付)等
(2)研究成果公報
【ファイル】原則 MS Word
【使用言語】日本語もしくは英語
【分 量】2頁以上~4頁以内、図表を含む。
●「研究成果公報」様式は、当センターHP「様式ダウンロード」のページよりダウンロードしてください。
「様式ダウンロード」ページ → https://www.saga-ls.jp/main/16.html
利用年度終了後2年以内に研究成果を公開できない場合、論文(査読付)等での発表を前提として最長1年間の延長を申請できます。公開期限3ヶ月前までに研究成果公開期限延期申請書を提出してください。当研究センターの成果審査委員会で審査を行います。審査の結果、延期を認められない課題は、研究成果公報等で期限内に成果を公表いただくことになります。
なお、研究成果公開がなされない場合は、既利用区分での取扱いができなくなり、利用情報非公開(一般利用)での取扱いになります。
●「研究成果公開期限延期申請書」は、当センターHP「様式ダウンロード」のページよりダウンロードしてください。
「様式ダウンロード」ページ → https://www.saga-ls.jp/main/16.html
研究成果公開で述べた論文(査読付)等及び研究成果公報と、寄稿、講演、受賞、プレス発表等に際しては、当研究センターの利用における結果であることを明記してください。その際、論文は別刷り、プレス発表は記事等もお送りください。
また、プレス発表は別途、発表前に必ず「プレス発表事前連絡票」にて連絡をお願いします。プレス発表資料(案)がある場合は併せてお送りください。当研究センターを共同発表機関として加えていただける場合、独自にプレス発表される場合の何れにつきましても、「研究センターへのお問合せ先」が記入されたプレス発表資料を当研究センターのホームページに掲載させていただきます。
●「プレス発表事前連絡票」は、当センターHP「様式ダウンロード」のページよりダウンロードしてください。
「様式ダウンロード」ページ → https://www.saga-ls.jp/main/16.html
この募集による利用に伴い発生した知的財産権は、原則として利用者に帰属します。
なお、特許を出願し、公開特許公報により特許が公開された場合、公開特許公報の写しを提出してください。
実験エリア(実験ホール)は放射線管理区域であり、当研究センターをご利用いただくためには放射線業務従事者登録(「放射線業務従事者登録申請書兼放射線作業従事承諾書」の提出)が必要です。
詳細については当センターHP「放射線業務従事者登録」のページをご確認ください。
「放射線業務従事者登録」ページ → https://www.saga-ls.jp/main/29.html
【お申込先、及びお問合せ先】
〒841-0005 佐賀県鳥栖市弥生が丘八丁目7番地
九州シンクロトロン光研究センター
利用企画課 E-mail: riyousaga-ls.jp
安全管理室 E-mail: anzensaga-ls.jp
TEL: 0942-83-5017 FAX: 0942-83-5196
※営業日:祝祭日を除く月曜日から金曜日
営業時間:8時30分 ~ 17時15分(12:00~13:00を除く)