公益財団法人佐賀県産業振興機構
九州シンクロトロン光研究センター
所長 廣沢 一郎
2025年4月1日付けで所長に就任いたしました。20年余り勤務した大型放射光施設(SPring-8)の管理運営団体(JASRI)を定年退職し、2021年4月から、当九州シンクロトロン光研究センターのビームライングループ長として皆様の課題解決に向けた支援に取り組んでまいりました。今回、所長職に就くにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(英語名:SAGA Light Source (略称:SAGA-LS))は、2006年2月に開所し、今年度、2026年2月に20周年を迎えます。
現在、国内には9つの機関が当センターと同様のシンクロトロン光利用施設を有していますが、当センターは佐賀県が地域産業の活性化や新産業の創出を目的として設立した産官学の研究開発拠点で、地方自治体が設立した九州で初めての施設です。県立施設として県内産業へ貢献するために、2019年度から「産業利用コーディネーター」という専任職員を配置しました。主に県内の企業様を訪問させていただき、技術的な課題解決の支援を行い、その中でシンクロトロン光の利用が有用と思われる課題について、当センターを利用していただいております。昨年度からは九州内の公設試や企業様にも訪問させていただき、当センターがどのようにお役に立てるのかを模索しています。また、今年度は測定講習会の実施にも力を入れていく予定です。ぜひ、ご参加いただき、現場での困りごとや技術課題の解決の支援につながればと思っています。
今後、より当センターらしい成果を創出できる施設となり、皆様と共に成果を発信して国内での認知度を高め、更なる発展につなげられるよう管理運営を行ってまいりますので、変わらぬご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
2025年4月