2016年度第Ⅰ期県有ビームライン利用課題を募集します

2016年度 第Ⅰ期 県有ビームライン利用課題の募集
<一般利用、一般利用(県内企業)、公共等利用、先端創生利用(短期タイプ)、探索先導利用(Fタイプ、Rタイプ)>

※2016年度 第Ⅰ期 県有ビームライン利用課題の募集は終了しました。

九州シンクロトロン光研究センター(以下「研究センター」という)は、2016年度 第Ⅰ期の県有ビームライン利用課題を以下の利用区分で募集します。なお、ご予定の課題がどの利用区分に該当するか不明な場合は、「利用相談窓口」へお気軽にお問い合わせください。

(応募に関する利用手続き、技術支援、測定に関するご質問、放射線業務従事者登録に関するご相談等も「利用相談窓口」へお問い合わせください。)

1 利用区分

利用区分は利用情報1)非公開/公開2)で大別し、利用料金も異なります。

1)利用情報:実験者所属・実験者名、実験課題名、実験内容・結果等
2)公開:利用報告書の公開、研究成果公報の公開または論文発表等(後述)

表1に本募集の利用区分と利用要件(利用対象、利用料金、利用情報公開等)についてまとめて示します(○:必要、×:不要)。

※2016年度、第Ⅰ期の課題募集より、利用申込書を更新しました。新しい様式をダウンロードのうえ、ご使用ください。

  表 1 利用区分毎の利用要件

※最小の申込単位は原則として1日です。
※全ての利用課題に対して技術支援を行います。
※先端創生利用(長期タイプ)は別途課題募集を行います。

以下に、各利用区分の要点を示します。

1 一般利用

利用情報は非公開とすることが可能です。トライアルユースを初回一日限り無料で適用しますが、利用情報は公開が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。

2 一般利用(県内企業*

利用情報は非公開とすることが可能です。トライアルユースを初回一日限り無料で適用しますが、利用情報は公開が必要です。佐賀県に事業所を有する企業のご利用に限定しています。

*県内企業の詳細は利用企画課までお問い合わせください。

3 公共等利用

利用情報は公開が必要です。トライアルユースを初回一日限り無料で適用しますが、利用情報は公開が必要です。大学、公的研究機関のご利用に限定しています。

4 先端創生利用(短期タイプ)

−1課題の利用単位は1日〜3日程度−

(趣旨)先端産業に資する実用化及び基盤技術の高度化に関する課題の利用支援を行います。

利用情報は公開が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。

本利用は、下記1〜5のカテゴリーに属する課題を優先します。

※ご予定の課題が下記のカテゴリーに該当するか否か不明の場合はお気軽にお問い合わせください。

  1. 設計材料・試料・デバイス評価」:(例)新機能発現や高性能化*を予測して設計した材料・試料の評価、或いはデバイス応用における評価に関する課題
    *電気・磁気・光特性、ナノ物性、デバイス特性、発電・充放電特性、ガス吸排特性、対環境効果、触媒作用、部材強度・接合・耐蝕性、診断・治療効果等
  2. イメージング」:(例)イメージング技術の開発、或いは材料欠陥、力学特性、電気・磁気特性、食品やヘルスケア用品等のイメージングに関する課題
  3. その場測定」:(例)各種材料、試料、デバイス特性、及び化学反応等のその場測定に関する課題
  4. 製造技術評価」:(例)製造プロセスの改善、製品機能の向上、不良対策等に必要な評価に関する課題
  5. その他」:本利用の趣旨(上記参照)に沿った内容の課題

5 探索先導利用(Fタイプ)

−1課題の利用単位は1日〜3日程度−

(趣旨)自然科学分野3)の重要な研究対象に関する探索・実証課題の利用支援を行います。

利用情報は公開が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
3)例えば物理学化学生物学宇宙科学地球科学海洋科学考古学等
例として、(1)新規無機・有機物質(天然及び合成)或いは新規機能物質(2)天体物質(3)極地や海底採取試料等に関する分析評価課題、或いは自然科学分野での新規な課題も受付けます。

6 探索先導利用(Rタイプ)

−1課題の利用単位は1日〜3日程度−

(趣旨)持続可能な地域社会への先導的取組み4)を行う課題の利用支援を行います。

利用情報は公開が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。
4)例えばエネルギー環境保全資源開発微細加工農林水産食品特産品科学捜査災害対策等
例として、(1)再生可能エネルギー源とその貯蔵・供給技術、省エネルギー技術、(2)廃棄物処理技術、環境改善・評価、(3)資源探査・代替化技術、再資源化技術、(4)LIGAプロセス、(5)農林水産物の品質・資源評価、突然変異育種による品種改良(6)食品・ヘルスケア用品の効能向上技術等、或いは持続可能な地域社会への先導的取組みにおける新規な課題も受付けます。

2 県有ビームラインと実験手段

●利用申込書の「実験の方法」欄に必ずご記入ください。

  1. BL07:タンパク質X線回折、X線イメージング(CT)、X線回折、高エネルギーXAFS、
    蛍光X線分析、照射(加工、放射線効果)
  2. BL09:照射(加工、放射線効果)、白色・単色X線トポグラフィ
  3. BL10 :光電子顕微鏡、(角度分解)X線光電子分光、軟X線XAFS
    ※水平直線偏光モード以外の偏光モードの利用を希望される場合は事前にご相談ください。
  4. BL11:XAFS、X線小角散乱、蛍光X線分析
  5. BL12:軟X線XAFS、X線光電子分光
  6. BL15:X線回折(薄膜、粉末)、X線反射率測定、単色X線トポグラフィ

*利用をお考えの方は事前にご相談ください。

3 利用手続きの流れ

図1に利用手続きの流れを示します。初めてのご利用、あるいは新規課題でのご利用等につきましては利用相談をお勧めします。利用相談票に記入し、「利用相談窓口」までメール添付ファイルでお送りください。

利用相談票

以下、図1の流れに従って手続きを示します。

  図 1   利用手続きの流れ 

4 利用課題の募集期間 

2016年2月19日〜2016年6月15日

※(重要)募集締切日は、利用希望日が属する月により異なりますのでご留意ください。
(表5参照)

5 利用期間及び運転スケジュール

この募集による2016年度第Ⅰ期の利用期間は以下のとおりです。 第Ⅰ期 利用スケジュール

<2016年4月1日から2016年7月29日まで>

上記利用期間中の運転スケジュール(期単位)は別表のとおりです。

また、 週単位及び、日単位の運転スケジュールは原則以下の通りです。

  表2 運転スケジュール(週単位)

  表3 運転スケジュール(日単位)

※2回入射は火曜日のみとなります。

・1日2回入射

15:00〜16:30の間に再入射・蓄積(電流値300mA)を行い、その間利用は中断します。短時間・高強度の測定・照射等が繰り返し必要な場合に効果が期待されます。

・1日1回入射

入射・蓄積(電流値300mA)後、10:00〜21:00まで連続利用が可能です。但し、10時間程度で電流値は半減し、放射光強度も電流値に比例して減少します。

  第Ⅰ期 利用スケジュール

6 利用申込

実験責任者(実験当日、研究センターに来所可能で実験の中心となる方)は、表4に示す各利用区分に従い利用申込書(様式第1号〜第4号)を研究センターへ提出してください。

※実験参加者(実験責任者を含む。)は2人以上であることが必要です。

※実験責任者は必ず実験に参加いただく必要があります。

※利用届出書での実験責任者の変更はできませんのでご留意ください。

 表 4  利用申込の要件

利用区分

提出書類

備 考

一般利用

 様式第1号 )

4に定める募集期間において、利用希望日が属する月の前々月15日(休日の場合はその翌日)に締め切り、要件審査6)を行い、利用の可否等を決定、通知します。(表5参照)ただし、募集枠に空きがある場合は、締切日を過ぎても、受け付け致します。空き状況については、研究センターにお問合せください。

一般利用

(県内企業5))

 様式第1号2 )

 (同上)

公共等利用

 様式第2号 )

4に定める募集期間において、利用希望日が属する月の前々月15日(休日である場合はその翌日)に締め切り、要件審査と課題評価7)を行い、利用の可否等を決定、通知します。(表5参照)

トライアルユース

一般利用又は公共等利用として申し込まれる際、提出書類(様式第1号、又は様式第2号)の中で明示してください。なお、原則として、1日の利用が上限となります。

先端創生利用

(短期タイプ)

 様式第4号 )

4に定める募集期間において、利用希望日が属する月の前々月15日(休日である場合はその翌日)に締め切り、要件審査と課題評価7)を行い、利用の可否等を決定、通知します。(表5参照)1課題の利用日数は1日から3日程度

探索先導利用
(Fタイプ)

 様式第3号 )

(同上)

探索先導利用
(Rタイプ)

 様式第3号 )

(同上)

5)県内企業:詳しくは利用企画課まで、ご相談ください。
6)要件審査:7を参照
7)課題評価:7を参照

 表 5  月ごとの募集期間等   

利用希望月   募集期間及び締切日  利用決定時期
4月

2月19日〜2月26日

※4月の募集は終了しました。

3月中旬〜下旬
5月

2月19日〜3月15日

※5月の募集は終了しました。

4月中旬
6月

2月19日〜4月15日

※6月の募集は終了しました。

5月中旬
7月

2月19日〜5月16日

※7月の募集は終了しました。

6月中旬

利用申込みは、原則利用希望月ごとに提出し、月をまたがらないようにしてください。
ただし、利用期間が同一週内で月をまたがって連続するときは、提出可能です。その場合、初回利用希望日が属する月の決定の際、翌月分も同時に決定します。

提出先

〒841-0005 佐賀県鳥栖市弥生が丘八丁目7番地

九州シンクロトロン光研究センター 利用企画課

TEL:0942-83-5017
FAX:0942-83-5196

 メールはこちら

7 課題採択の基準

すべての利用申込書は、書式、必須事項の記載等を確認の上、受理いたします。
受理後、すべての利用申込書は、次の基準に基づき要件審査を行い、利用の可否を決定し、申込者へ通知します。

1 実験の安全性が確保されていること
2 利用に係る技術的問題がないこと
3 公序良俗に反するものでないこと

また、利用情報の公開が必要な利用区分(表1参照)の利用申込書は、要件審査に加えて次のいずれかの基準に該当することを条件として研究センターの課題評価(図1参照)を行い、利用の可否を決定し、申込者へ通知します。

1 実験内容に公益的な意義があること
2 産業への波及効果が期待できること
3 学術的な発展性が見込めること

4 探索先導利用、先端創生利用については、各利用区分の趣旨に沿った内容であること。

なお、募集する利用時間数を超えて申込があった場合、一般利用(トライアルユースを除く)は先着の申込を優先します。その他の利用課題は、課題評価結果に基づき採択します。

8 利用料金

利用区分毎の利用料金として表1に示す額をご負担いただくことになります。

9 利用届出

利用採択及び利用日の確定を受けた場合、

  • 利用届出書及び誓約書(様式第7号)を利用日の一週間前までに提出してください。
  • 利用届出書は利用申込書と同じ様式です。利用申込時から実験参加者、持込み測定試料等に変更があれば修正して、変更が無ければ同じものを提出してください。期日までに提出がない場合は、変更に対応できない場合がありますので、ご留意ください。
  • 研究センターの宿泊施設を利用希望の方は、利用届出書の該当欄に記入してください。

※利用届出書での実験責任者の変更はできません。また、利用届出書提出後についても実験責任者の変更はできませんのでご留意ください。

※宿泊施設のお申し込み、変更は宿泊予定日の7日前までにご連絡ください。それ以降は施設管理の都合上、お断りさせていただく場合がございます。

誓約書

10 利用報告

利用情報の公開が必要な利用区分(表1参照)の課題について、

  • 利用報告書(様式第5号)を利用後60日以内に ご提出いただきます。なお、利用報告書は研究センターのHPに公開します。
  • 利用報告書の公開は、一般利用又は公共等利用のトライアルユースのみ研究センターとの協議により延期することができます。利用報告書公開延期申請書(様式第9号)を提出してください。公開の猶予は利用報告書提出締切日(利用後60日目)より数えて最長2年となります。
  • トライアルユースの利用報告書は研究センターの成果審査委員会で事後評価を行います。その結果は非公開ですが、個別課題の情報を含まない統計データとして公開することがあります。
  • 利用後に利用情報の非公開を希望する場合は、課題終了後60日以内の年度内(3月末まで)に申し出れば、利用情報非公開(一般利用)区分に変更できます。詳細については利用企画課にご相談く だ さい。また、課題終了後60日以内に利用報告書のご提出がない場合は、利用情報非公開(一般利用)への変更をお願いすることがあります。

 利用報告書

 利用報告書公開延期申請書

 11 研究成果公開

利用情報の公開が必要な利用区分(但し、トライアルユースは除く。表1参照)は、その研究成果に関して科学技術上の有益性を確実に公にするために、利用報告書の提出に加えて利用年度終了後2年以内に 下記(1)、(2)のいずれかを研究センターに報告または提出していただきます。(1)、(2)の選択については、その予定を利用報告書提出時に記入いただきます。なお、利用終了後1年経過して報告または提出が無い場合は研究センターから実験責任者にご連絡します。

(1)論文(査読付)等

  • 論文(査読付)、プロシーディングス(査読付)の何れかとします。発表された場合は、2年以内に研究センターに論文発表届、及び論文別刷りを下記の提出先までお送りください。

論文発表届

  • 報告いただいた論文(査読付)等は研究センターのHP、印刷物でその論文情報を公開します。また、論文数等は今後の課題評価に使用します。
  • 複数の課題番号に跨る実験を一つの論文にまとめて発表した場合、全ての課題について公開期限の2年以内であれば、報告いただくことが可能です。論文中に、全ての課題番号、ビームライン番号を記載し、研究センターを利用した成果であることを明記してください。

■記載例

(和文)

実験は、九州シンクロトロン光研究センターの承認を受けてSAGA-LSのビームラインBL12及びBL15で行った(課題番号:○○○○○○○○/BL12、○○○○○○○○/BL15)。

(英文)

The experiments using synchrotron radiation were performed at the beamlines BL12 and BL15 of the SAGA Light Source with the approval of the Kyushu Synchrotron Light Research Center (Proposal No. ○○○○○○○○/BL12 and ○○○○○○○○/BL15)

(2)研究成果公報

  • 論文(査読付)等の発表を行わない課題は、課題毎に、研究センターが公開する研究成果公報で公表しますので研究成果公報(様式第6号)の原稿提出をお願いします。

研究成果公報

  • 原稿は、研究センターの成果審査委員会で査読を行い、研究成果公報での公表に際しては査読結果に基づき修正をお願いすることがあります。研究成果公報は研究センターのHP、印刷物等で公開します。なお、公開に際してはそのプロセス上必要な加工を行うことをご了承ください。
  • 提出原稿は、書式をダウンロードし、作成にあたっては書式中の注記に従って記入してください。

ファイル:原則MS Word
使用言語:日本語、英語
分量:2頁以上〜4頁以内、図表を含む。

 12 研究成果公開の期限延期について

利用年度終了後2年以内に研究成果を公開できない場合、論文(査読付)等での発表を前提として最長1年間の延長を申請できます。公開期限3ヶ月前までにの研究成果公開期限延期申請書(様式第8号)を提出してください。研究センターの成果審査委員会で審査を行います。審査の結果、延期を認められない課題は、研究成果公報等で期限内に成果を公表いただく ことになります。なお、研究成果公開がなされない場合は、既利用区分での取扱いが出来なくなり、利用情報非公開での取扱いになります。

 研究成果公開期限延期申請書

13 その他の成果発表の報告

研究成果公開で述べた論文(査読付)等及び研究成果公報と、寄稿、講演、受賞、プ レス発表等に際しては、研究センターの利用における結果であることを明記してください。また、上記の成果発表の報告を年度毎にまとめてお願いすることとい たします(研究センターから問合せます)。その際、論文は別刷り、プレス発表は記事等もお送りください。
また、プレス発表は別途、発表前に必ず「プレス発表事前連絡票」 にて連絡をお願いします。プレス発表資料(案)がある場合は併せてお送りください。研究センターを共同発表機関として加えていただける場合、独自にプレス 発表される場合の何れにつきましても、「研究センターへのお問合せ先」が記入されたプレス発表資料を研究センターのホームページに掲載させていただきま す。

 プレス発表事前連絡票

14 公開特許の報告

この募集による利用に伴い発生した知的財産権は、原則として利用者に帰属します。
なお、特許を出願し、公開特許公報により特許が公開された場合、公開特許公報の写しを提出してください。

15 その他

年度内で、初めての利用に際しては、別途、放射線業務従事者登録の手続きが必要になります。
その他ご不明な点等ありましたら、お問い合わせください。

16 提出先、利用申込み、及びお問い合わせ先

〒841-0005 佐賀県鳥栖市弥生が丘八丁目7番地

九州シンクロトロン光研究センター 利用企画課

TEL:0942-83-5017
FAX:0942-83-5196

 メールはこちら

 

>お申込み、お問い合わせに関する注意事項<

営業時間後のお問い合わせは、翌日以降にご返答いたします。

休所日のお問い合わせは、営業開始後に順次ご返答いたします。
営業日:祝祭日を除く月曜日から金曜日
営業時間:午前8時30分 〜 午後17時15分(12:00〜13:00を除く)