BL07:バイオ・イメージングビームライン

電子蓄積リングの直線部に設置した超伝導ウィグラー(4T)を光源としており、偏向電磁石を光源とするビームラインよりも高いエネルギーのX線を利用することができます。ビームラインには上流側から、白色光および準単色光の利用が可能な「白色ハッチ」、単色光の利用が可能な「第1実験ハッチ」および「第2実験ハッチ」が設置されています。第1・第2実験ハッチではミラーの挿入によりそれぞれのハッチ内に集光することが可能です。


BL07の概観


BL07の光学系とハッチおよび実験ステーション配置図

 

光子エネルギーと光子数

エネルギー分解能

ΔE/E)~ 10-4

ビームサイズ(FWHM)

第1実験ハッチ: 0.25mm (H) × 0.75mm (W)
第2実験ハッチ: 0.50 mm (H) × 1.40 mm (W)
                         3.0 mm (H) × 20 mm (W)(無集光時)

※試料雰囲気制御が必要な実験(加熱やガス使用等)は必ず事前にご相談ください。
 (原則、共同研究にて実施します)

研究分野 (キーワード)

イメージング、タンパク質X線結晶構造解析、X線広角散乱、X線回折、硬X線XAFS(EXAFS、XANES)、蛍光X線分析

実験ステーション

 準単色イメージング装置 (白色ハッチ)

 単色イメージング装置 (第2実験ハッチ)

 タンパク質結晶X線回折計 (第1実験ハッチ)

 X線広角散乱測定装置 (第1実験ハッチ)

 大型多軸回折計 (第2実験ハッチ)

 XAFS測定装置 (第2実験ハッチ)

 蛍光X線分析装置 (第2実験ハッチ)

画像データ・カルテシステム(SAKAS)の公開について

 放射光・X線イメージングにおける共通フォーマットの提案

参考

〇発表論文

Yoneyama, A., Takeya, S., Lwin, T. T., Takamatsu, D., Baba, R., Konishi, K., Fujita, R., Kobayashi, K., Shima, A., Kawamoto, M., Setoyama, H., Ishiji, K. & Seno, Y. "Advanced X-ray imaging at beamline 07 of the SAGA Light Source", Journal of Synchrotron Radiation. 28, 1966–1977 (2021)

DOI:https://doi.org/10.1107/S1600577521009553