2022年度利用制度に関して

利用制度に関するお知らせ

 

2022年1月14日 所長 妹尾与志木

 

日頃の当施設へのご協力に心より感謝いたします。

最近、多くの利用申込をいただきタイムリーにご希望に沿えない状況が少しずつ増えてまいりました。シンクロトロン光初心者の方々にも利用しやすい施設でありたい、との基本姿勢はあくまでも堅持するつもりですが、課題選定等をより厳密に行う必要性が出てきたと考えております。2022年度より制度変更も含めて以下のように施設運営を行ってまいります。

 

〇研究成果公報

成果公開が必要なカテゴリーのご利用で査読付き論文への投稿が困難な場合、研究成果公報を当所にご提出いただくことになっています。2022年度より過去の分も含めて公報の公開(題名・著者名(*)あるいは公報全文)を開始いたします。また今後以下のような運用を行います。

(1) 公報の原稿に修正を求める場合があります。

(2) 公報は、その完成度に応じて当所にて評価付けを行い、それ以降の利用申込の優先度に反映させます。なお、「完成度」は誠実に努力を重ねられた点も重要な評価の対象にいたします。

なお、可能な限り査読付き論文への投稿をお願いいたします。その場合、上記(2)に記す優先度については原則として研究成果公報よりは同等以上となります。

付記(*):題名・著者のみ公表の研究成果公報につきましては、個別のご請求に応じて全文を公開いたします。

 

〇先端創生利用 長期タイプ

年間を通じてビームタイムを確保していただける長期の研究向けの制度です。過度に多くのご利用を受け付けることは困難ですので、以下のように利用制度の変更などを行います。

(1) 年間の最大採択件数、個々のビームラインにおける各期の最大採択件数、申請で確保できる最大利用日数を一定値に固定させていただきます。利用時期につきましては申込時に月単位で確定してお申し込みください。その月内での利用日は他の利用希望との勘案で決定させていただきます。

(2) 利用前に審査のための発表を行っていただくほか、利用終了後にも結果報告のための発表をお願いいたします。利用成果は極力査読付き論文への投稿で公開をお願いいたします。なお各期における個々の利用のご報告は、簡単な実施報告書の提出で可とさせていただきます。

 

今後とも当施設をよろしくお願い申し上げます。

以上