インターンシップを体験して

  私は、昨年の7月22日から8月7日までの3週間、九州シンクロトロン光研究センター(SAGA-LS)でインターンシップ生として研修を受けさせていただきました。私がSAGA-LSをインターンシップ先として希望した理由は、高専に無いような最先端の研究施設で実験装置に触れることでシンクロトロン光を用いた様々な技術について学び、これからの研究に生かしたいと思ったからです。

 初日は、安全講習を受けたのち、実験ホールに入り実際に装置を見ながら各ビームラインの特徴や原理、利用方法などを学びました。実験ホールに入る際は必ず線量計の着用が義務付けられており、またビームライン全てに二重三重の安全装置が設置してあり、放射線に対する安全対策は想像以上のものでした。


  またインターンシップ期間中には、地域の方や子どもたちへの科学技術への理解と関心を深めることを目的として、産業技術総合研究所九州センターの一般公開への出展があったので、アシスタントとして一緒に参加させていただきました。出展の内容はプリズムシートをレンズに使用した「ハッピーメガネ」の工作で、一般公開当日は、作製指導、プリズムの原理の説明や受付を行いました。SAGA-LSではこのような一般公開やサマースクールなど様々なPR活動を定期的に行っており、シンクロトロン光の地域産業利用に力を入れているとこがわかりました。

 SAGA-LSでは、利用者に対して技術相談から測定の立会いまで一貫した支援を行っていて、私は、BL11におけるX線小角散乱(SAXS)測定用の装置の調整とBL15でのX線吸収微細構造(XAFS)測定の立会いに同行させて頂きました。
SAXS測定では、微粒子や液晶、合金の数十〜数百nmでの規則組織構造を分析するために、照射したビームが試料に当たった際の散乱光の検出を行います。利用者の方が利用日にスムーズに研究を行えるように、1日掛かりの調整を見学させていただきました。また、XAFS測定の立会いに同行させて頂いた際には、
測定試料の状態やデータの状況を判断しながら、リアルタイムで装置の調整や設定の変更を行う様子を間近で見学させて頂きました。充実した利用者支援によってユーザー側は快適に研究を行うことができ、施設としても安全に装置を運転することが出来る仕組みづくりがされていました。

 今回のインターンシップを通して、スタッフの方は、あらゆる危険や事故を予測して行動しておられて、周囲の安全に意識を配ること・先を考えながら操作を行う必要性を改めて強く認識することが出来ました。沢山の利用者の方ともお話しすることができ、様々な分野で放射光施設が利用されていることを体感し、これからの研究開発の現場になくてはならないシンクロトロン光の実際を知ることができました。今回のインターンシップでは研究施設ならではの貴重な経験を多く体験することが出来ました。今後はこの経験を活かして研究に励みたいと思います。

 ご多忙の中、受け入れてくださった九州シンクロトロン光研究センターの皆さまにこの場をお借りして深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

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